こんにちは!酒屋に行くと、ズラリと並ぶボトルの前でいつも小一時間悩んでしまう管理人です。
前回は、世界中で大人気となっている「日本発のクラフトジン」と、その和のボタニカルの魅力についてお話ししました。柚子や山椒の香るジン、本当に美味しいですよね。
さて、いざ「ジンを買ってみよう!」あるいは「バーで違う銘柄を頼んでみよう!」と思ったとき、ふと疑問に思いませんか? 「世の中にたくさんあるジンって、一体どうやって選べばいいの?」と。
実は、ジンにはいくつかの代表的な「スタイル(種類)」が存在します。それぞれの特徴を知っておくと、自分の好みにぴったりの1本が見つけやすくなりますよ!
王道にして最高峰!「ロンドン・ドライ・ジン」
まずは、ジンの世界で最も基準となり、世界中で愛されている王道スタイル「ロンドン・ドライ・ジン」です。
前回の歴史や産地の記事でも何度か登場しましたが、その特徴は何と言っても「一切の妥協を許さないクリアな辛口」です。蒸留時に甘味料を加えることが法律で禁止されているため、ジュニパーベリーの爽快な香りと、キレのあるシャープな喉越しがダイレクトに味わえます。
……初めて飲むなら、まずはここから入るのが鉄則です。カクテルにしても味がブレないので、バーテンダーからの信頼も厚い、まさにジンの優等生ですね!
💡 ちょっと一息:黒猫の自動販売機!?「オールド・トム・ジン」の秘密
ここで、ちょっと変わったジンのスタイルにまつわる面白い小ネタをひとつ。
ロンドン・ドライ・ジンよりも少し甘口で、ふくよかな味わいが特徴の「オールド・トム・ジン」というスタイルがあります。実はこの名前、18世紀のイギリスでジンが厳しく取り締まられていた時代に生まれた「隠語」が由来なんです。
当時、非合法にジンをこっそり売りたい酒場主が、壁に「黒猫(トム・キャット)の看板」を取り付けました。客がその猫の口にコインを投入すると、なんと看板の下にあるパイプからジンがこっそり出てくる……という、現代の自動販売機のような裏システムが使われていました。その看板の猫の愛称から、甘口のジンが「オールド・トム」と呼ばれるようになったと言われています。
……お酒を飲むためなら、当時の人たちの発想力と執念はすごいですよね(笑)。歴史を知ってから飲むと、甘口の味わいもより一層ドラマチックに感じられます!
アルコール度数に要注意!「ネイビー・ストレングス」
もう一つ、最近のクラフトジンブームでよく見かける強烈なスタイルのひとつが「ネイビー・ストレングス」です。
普通のジンはアルコール度数40%前後のものが主流ですが、このネイビー・ストレングスは「57%前後」という、文字通りモンスター級の度数を誇ります。
その名の通り、かつてイギリス海軍の軍艦に積まれていたジンに由来しています。万が一、海軍の火薬庫にジンがこぼれても、アルコール度数が57%以上あれば火薬が湿ってもちゃんと火がつく(引火性を保てる)という、とんでもない理由でこの基準が定められました。
度数が高いぶん、ボタニカルの香りがものすごく濃厚で、トニックウォーターで割っても香りが全く負けません。「普通のジンじゃ物足りない!」という強者には、ぜひ一度試してほしいロマンあふれるスタイルです。
まとめ
今回は、知っておきたいジンのスタイル(種類)についてご紹介しました。
- キレのある王道の辛口「ロンドン・ドライ・ジン」
- 黒猫の隠語の歴史を持つ、少し甘口でコクのある「オールド・トム・ジン」
- 海軍の歴史に由来する、ガツンと濃厚な高アルコールの「ネイビー・ストレングス」
スタイルの違いを知るだけで、ボトルを選ぶときの楽しみが何倍にも広がります。
さて、次回はそんな多種多様なジンを、自宅やバーで最高に美味しく味わうための「定番からアレンジまでの飲み方」を大特集します!
次回の記事も、どうぞお楽しみに!




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